田中 貞豊(たなか さだとよ)
(作刀歴)
平成六年 刀匠人間国宝 月山貞一師に入門月山貞一師の最後の弟子となる 平成十一年 文化庁より美術刀剣制作承認を受ける 平成十三年 師匠の許しを得て独立 故郷滋賀の地に鍛刀場を設ける 平成十七年 国の史跡「瀬田丘陵生産遺跡郡」の一つ 「野路小野山製鉄遺跡」の発掘を調査補助員として携わる 平成二十二年 全日本刀匠会会計監事(〜令和二年八月末迄) 全日本刀匠会近畿地方支部会計(〜平成二十八年八月末迄) 平成二十三年 刀匠会主催 文化庁委託芸術文化人材育成 事業「古代刀剣製作研修会」修了 平成二十四年 佐野美術館「日本刀の匠たち展」出品 平成二十五年 鞭崎八幡宮の御神刀として短刀を奉納 ドイツ国営放送(ZDF)に於いて日本刀製作を実演 平成二十六年 映画「駆け込み女と駆け出し男」技術指導 平成二十七年 日本工藝美術館「日本刀の謎 刀 近畿で活躍する刀匠た ち」出品 平成二十八年 リビング主催「はじめての日本刀その美と魅力」を講座 全日本刀匠会近畿地方支部支部長(〜令和元年八月末迄) 平成二十九年 「刀匠 月山一門展」出品 阪急百貨店うめだ本店「体験型福袋」に採用 平成三十年 銀座刀剣柴田「麗」7月号「現代刀職模様」記載 九度山・真田ミュージアム 「武士の魂『日本刀』近畿の現代刀匠による技と美」出品 平成三十一年 日本商工会議所全国観光土産品連盟共催 第59回全国推奨 観光土産品審査会にて「玉鋼小刀」が全国商店街振興組合 連合会理事長賞を受賞 令和二年 田辺市歴史民俗資料館「現代日本刀展」出品 九度山・真田ミュージアム 「悠久の美・日本刀展ー近畿で活躍する刀匠たちー」出品 「お守り刀特別展〜願いを込めて〜」出品 草津市のふるさと寄附特産品に採用 全日本刀匠会近畿地方支部会計監査(〜令和四年八月末迄) 令和三年 大阪よみうり文化センター「刀の世界」にて特別講座を実施 令和四年 奥出雲たたらブランド認証制度に於いて「短刀小刀」がブラ ンド認証 鍛造による鉄製品(日本刀)として当鍛刀場が草津ブランド に認定 公益社団法人びわこビジターズビューロ主催 体験型ツアー 「シガリズム」に採用 令和五年 日本商工会議所全国観光土産品連盟共催 第63回全国推奨観 光土産品審査会にて「たけのこ鋼文鎮」が特別審査優秀賞を 受賞 奥出雲たたらブランド認証制度に於いて「勝武小刀」「玉鋼 小刀」がブランド認証 阪急うめだ本店主催「日本刀展月山」出品 JTB主催「日本の旬 アドベンチャーツーリズム」に体験型 ツアーが採用 日本旅行主催「Kusatsuハイエンドツーリズム」に体験型ツ アーが採用 ツーリズムEXPOジャパンにて日本刀の製作実演 令和六年 滋賀県のふるさと寄附特産品に採用 イナズマロックフェスにてワークショップ開催 (コンクール出品歴) 平成十二年 「新作刀展覧会」作刀の部 「入選」 平成十三年 「新作刀展覧会」作刀の部 「入選」 三匠会主催小品展 「入選」 平成十四年 「新作刀展覧会」作刀の部 「入選」 平成十五年 「新作刀展覧会」作刀の部 「入選」 平成十六年 「新作刀展覧会」小脇指・剣・短刀の部 「努力賞」 三匠会主催小品展 「全日本刀剣商業協同組合理事長賞」 平成十七年 「新作刀展覧会」小脇指・剣・短刀の部 「入選」 「お守り刀展覧会」 「入選」 平成十八年 「新作名刀展覧会」小脇指・剣・短刀の部 「入選」 平成十九年 「新作名刀展覧会」太刀・刀・脇指・薙刀・槍の部 「入選」 平成二十年 「新作名刀展覧会」太刀・刀・脇指・薙刀・槍の部 「入選」 平成二十一年 「新作名刀展覧会」太刀・刀・脇指・薙刀・槍の部 「入選」 「お守り刀展覧会」刀身の部 「佳作」 平成二十二年 「新作日本刀刀職技術展覧会」「入選」 「お守り刀展覧会」刀身の部 「入選」 平成二十四年 「お守り刀展覧会」総合の部 「入選」 平成二十五年 「新作日本刀研磨外装刀職技術展覧会」「入選」 「お守り刀展覧会」総合の部 「入選」 平成二十六年 「お守り刀展覧会」刀身の部 「入選」 平成二十七年 「お守り刀展覧会」刀身の部「備前長船刀剣博物館賞」 平成二十八年 「お守り刀展覧会」刀身の部 「NBS長野放送賞」 平成二十九年 「お守り刀展覧会」刀身の部 「入選」 平成三十年 「現代刀職展」太刀・刀・脇指・薙刀・槍の部「入選」 令和元年 「現代刀職展」短刀・剣の部「努力賞(第一席)」 「お守り刀展覧会」刀身の部 「佳作」 令和三年 「お守り刀展覧会」刀身の部 「入選」 「現代刀職展」太刀・刀・脇指・薙刀・槍の部「入選(第一 席)」 令和四年 「現代刀職展」太刀・刀・脇指・薙刀・槍の部「努力賞(第 一席)」 令和五年 「現代刀職展」太刀・刀・脇指・薙刀・槍の部「優秀賞(第 二席)」 令和六年 「お守り刀展覧会」刀身の部 「入選」 全日本刀匠会正会員 趣味:合気道(五段) |
日本刀は本来の機能、武器として使用されなくなった現在、今もなお人々の感性に訴え続け、精神的バックボーンとして生き続けています。
一振の刀を手に取ったとき、己の精神状況の変化によって、日々さまざまな見え方をするのも不思議なものです。 御所望いただいた方の人生のバックボ−ンの一つになれば幸いです。 |
鍛刀場のある矢橋について 矢橋は古来、八橋、矢馳、野馬瀬の字を用いる湖畔の村でした。そして矢橋の帰帆は近江八景の一つであり、室町時代、建仁寺や天龍寺の僧たちが、中国の洞庭湖の瀟湘八景にちなんで選んだ景色を、近衛正家の提案で後陽成天皇が近江八景と定めたと言われています。江戸時代には、対岸の石場(大津市)との間の渡し船の渡船場として栄えた矢橋は、東海道を行く旅人が草津から西に向かう近道として賑わいました。現在矢橋の渡船場のあった場所は遺跡公園として整備されており、弘化三年に設置された常夜灯と石垣が当時の面影を伝えております。旅人たちの間で謡われた「勢多へ回れば三里の回り、ござれ矢橋の船にのろ」や室町時代の連歌師、宗長が詠んだ歌「武士(もののふ)のやばせの船は早くとも急がば廻れ瀬田の長橋」はよくしられており「急がば回れ」という慣用句はここから来ております。 |